上勝のばあちゃんたち

午後から、埼玉県庁で「コミュニティビジネス」のシンポジウムに参加。

日本の市民エネルギーの意外なパワーに改めて驚いた。

特に徳島県上勝の葉っぱの事業。
横石さんという元農業普及員の努力により、地元のばあちゃん達のパワーが引き出され、「株式会社いろどり」という会社の設立と黒字経営に至った話である。

まさに、地域資源(天然資源、人的資源)を有効活用した好例。
しかも、高齢者が生き生きと自活し、自信を持って健康に生きている。
病気になってる場合じゃないほど、やることがたくさんあるばあちゃん達。

ばあちゃん達が集まるのは、経営戦略会議。
ゲートボールでもなく、デイケアサービスでもないのだ。
先日は、光通信戦略会議を行ったそうだ。平均年齢68歳のばあちゃん達が!
葉っぱ事業が始まってから20年。
ばあちゃん達の能力は、時間の流れとともに年老いることは無く、逆に脳が活性化され、足腰も丈夫になり、医療費の減少にもつながったそうだ。

そして、何よりも、「生きる価値と自信」を備えた人になったそうだ。

人は意外にすごい能力を持っている。
しかも、生きている時間が長いほど蓄積してきた経験値も高いはずだ。
そんな経験資源を活かさない手はない。

来年は団塊の世代の定年退職ピーク。
先細りの日本ではなく、高齢者の潜在能力の最大限の活用を真剣に考えていきたい。
と切に思った節分の午後だった。